このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

10月5日~7日までの二泊三日で、島根と山口を繋ぐ「左鐙神楽・山口田舎暮らし体験ツアー」を開催しました。当日は台風の影響等もあり、5名での実施となりましたが、遠くは東京や福岡からもお出でいただき、ツアーに参加していただきました。また、山口での古民家宿泊体験には当日参加も加えて8名での宿泊体験となり、大変中身の濃い3日間となりました。
初日は、宇部空港・新山口駅でお客様を迎え、時間もお昼過ぎということもありまずは山口市内でお昼をとりました。最近遠保よりお客様を迎えたときは、好みの有無を問わず、山口のB級グルメ?「ばりそば」を頂くことに決めています。きっとあの盛りと食感は記憶の底に刻み込まれるはず、と密かに考えています。さて、食後は一路島根県津和野町左鐙地区を目指しましたが、途中、山口市徳地のあさむらいちご園で、ブルーベリーアイスに舌鼓を打ちながら、小雨の降りしきる国道を左鐙に向けて走りました。当日の宿泊先の津和野町よこみち、宿泊体験施設「杣の里」にチェックインする前、私のお気に入り、吉賀町柿木にある柿木鳩の湯温泉で汗を流し、宿泊施設に向かうことにしました。
午後7時、いよいよお目当ての左鐙神楽が始まりました。子ども神楽に引き続き、地域の伝統文化である、石見左鐙神楽を堪能しました。ただの演芸や公演と異なり、地域に住む人たちの生活の中に根ざした文化「左鐙神楽」に、会場の左鐙小学校体育館に集まった、地元地域の小さな子ども達やお年寄りに交じって、心行くまで堪能し酔いしれました。
宿泊は旧横手小学校の旧校舎を活用した、宿泊体験施設「杣の里」を利用させていただきましたが、地元のおばちゃんのもてなしに、ホッコリ心温まりました。
二日目は、高津川沿いに左鐙神楽が行われた左鐙小学校を眺めながら、国道九号線を一路山口方面に車を走らせました。途中、津和野太鼓谷神社に参拝して、昼食は津和野の伝統食「うず飯」と「芋煮」を頂きました。その後、山口市内の、国宝瑠璃光寺五重塔やザビエル記念聖堂などを見学し、二日目の宿泊施設、山口市仁保大富地区の「帰郷庵」に到着しました。宿泊体験も8名の大所帯になり、いろりを囲んでの宴会も大変な盛り上がりで、夜遅くまで笑い声が絶えることがありませんでした。因みに、この帰郷庵は、地元の私小説家「嘉村礒多」の生家で、数年前に嘉村家より山口市が譲り受け、文化財としての保存に加えて、交流宿泊施設として整備したもので、どなたでも宿泊することができます。
いよいよツアーも最終日を迎え、3日目の朝イチは我がNPO法人やまぐち里山環境プロジェクトの活動拠点「クラインガルテン大富・農家楽」を見学していただきました。その後、食育や教育ファームについて意見交換を行いました。というのも、このツアーにご参加いただいた方の中には、平成20・21年に実施した「農林水産省・教育ファーム推進事業」に関わった方もおられ、現在もそれぞれの立場で活躍されており、貴重な意見交換の時間となりました。
その後、観光にスイッチをチェンジし、車を下関方面に走らせました。川棚温泉では昼食のため、名物「瓦そば」の「たかせ本店」に寄りましたが、平日にもかかわらず込み合った店内は、さすが有名店と思わせる雰囲気も漂い、私たちの舌を満足させてくれました。その後、日本海沿いに国道191号線を角島大橋に向け走り、やや薄曇りではありましたが「角島大橋」を見学、そして渡ことができました。台風の影響が残る日本海は、波が少し高く白い波しぶきが立っていましたが、オーシャンビュー!と叫びたくなる様な景色でした。
その後、時間が少し経過していたこともあり島内観光はできませんでしたが、道の駅「北浦街道」に寄り、各自お土産物を買い求めました。
 今回はツアーとは名ばかりで、私たちと一緒に旅をする企画でしたが、左鐙神楽や古民家宿泊体験という非日常的な時間を、初めて会う人もいる中で3日間寝食を共に過ごせたことに、大きな喜びと気付きがありました。農業や農村、もちろん漁村も含みますが、田舎と呼ばれる地域には、都会にはない人の縁や絆を生み出す力、そして人の温かさを感じることができる繋がりや雰囲気があると確信しました。
参加していただいた皆様、そして私たちを快く受け入れていただいた左鐙地区の皆様、本当にありがとうございました。